<p align="right"><span class="small-text">公開日: 2025-10-18<br>更新日: 2025-10-18 </span></p> # 里山歩きのよさ 書評はなかなか疲れる。誰かの成果物を傲慢にも「評する」のだから。しかし、雑文は楽しさが強い。私から出るものなのだから、たかが知れていてもかまわないからだ。 &#13;&#10; &#13;&#10; <center>・ ・ ・</center> &#13;&#10; 里山を歩くことが大好きだ。特にこの季節、秋から冬にかけては素晴らしい。 ブナ、コナラ、リョウブなどの薪用として植えられたであろう木々が色づき、常緑樹は澄ました緑色を保つ。紅葉した木々と赤松や樫や冬青の取り合わせが良い。一面に紅葉する並木道も素晴らしいのだが、低山のごちゃごちゃした植生が生みだす景色が好きだ。 &#13;&#10; &#13;&#10; なるべく静かな里山に昼くらいに入り、持ってきたお湯で紅茶でも淹れる。もしくはバーナーで簡単な食事をつくり、食べる。昨年はそんな遊びをしていた。 標高300mあたりの山が良い。中腹まではふもとの生活音が濃厚に聞こえるが、200mを過ぎると静かになっていくような。しかし、高速道路の横の山はしんどい。山全体が車の騒音で満たされる。 ちょっと奥山に近づいて、ほんとうに人間社会の音が稀薄な里山を歩くもの良い。 わけのわからん遺跡や古墳をはた目に、展望のない頂上でうどんでも作って食べたい。 &#13;&#10; &#13;&#10; <center>・ ・ ・</center> &#13;&#10; 今日はかみさんと昼に山へ行き、1時間ほど散策して下山。そこからスーパーに買い物へいき、なんかやってたマルシェなどを冷やかして15時台には帰宅した。帰宅後のシャワーが気持ちいい。 夏だとこうはいかない。下山したら全身汗まみれなので、一刻も早く帰ってシャワーを浴びたくなるからだ。生活の中に里山を位置づけられるのは、秋冬春だろう。 今年の冬は雪景色でも楽しみに、軽アイゼンやスノーシューを使って雪が積もった里山へ遊びに行こうと思っている。1000mを越える冬山に行くのは相応の覚悟と準備がいるが、200mの里山ならまだ気楽だ。 こういった甘えを受け入れてくれるのが、里山の良さである。しかし、里山ではない「低山」となると、話は変わってくる。街から遠く、人の出入りが少ない奥山の低山は、恐ろしさもたっぷりある。それは除外。 今日はつらつらと、里山の話。