<p align="right"><span class="small-text">公開日: 2026-3-8<br>更新日: 2026-3-9 </span></p> # 中東理解への入門書紹介 [[宗教理解への入門書紹介]]でイスラーム教はまとめたので、中東の歴史・政治・経済関係の入門書をまとめておく。 日本とも関係性が深い中東の歴史を理解していきたいという意欲ある声に応えたい。私も学習中なので、学習の深まりにしたがって記事内容も更新する。 --- ### 概論 [『イスラームとの講和』](https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0825-a/) 内藤正典・中田考 同志社大学で教授として同僚であった内藤先生と中田先生の対談本。対談形式なので、日本人がかけている「中東を見る眼鏡」を外すには丁度よい。 [『イスラム戦争』](https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0770-b/)内藤正典 こちらも内藤先生の一冊。中東と欧米の戦争を概観する。「イスラム」に対する歪曲を訂正してくれるだろう。 [『プロパガンダ戦争』](https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1037-b/)内藤正典 中東をはじめとするイスラーム世界への常軌を逸したプロパガンダ戦は現在も進行中である。そういった歴史を見る視座を与えてくれる一冊。 [『日本人のための「中東」近現代史』](https://www.kadokawa.co.jp/product/322403001257/) 臼杵陽 中東史についてまとまった歴史解説書。中東全体の歴史を押さえるために。 [『9.11後の現代史』](https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000210945) 酒井啓子 9.11以降の世界の流れを中東史の専門家が整理する。 [『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』](https://www.shinchosha.co.jp/book/603786/) 池内恵 オスマン帝国分割統治の英・仏・露の秘密協定が、現代にも巨大な影響を与えてづけていることを教えてくれる一冊。 [『シーア派とスンニ派』](https://www.shinchosha.co.jp/book/603825/) 池内恵 シーア派とスンニ派というイスラームの2大潮流を通して中東史を概観する。 --- ### イラン [『イラン現代史』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2025/11/102882.html) 黒田賢治 イラン研究で定評のある黒田先生の最新作。まずはこれ。 [『イランとアメリカ、そしてイスラエル 「ガザ以後」の中東』](https://publications.asahi.com/product/25869.html) 高橋和夫 3月13日に刊行される新刊。中東研究で定評のある高橋先生の最新の分析を。 --- ### パレスチナ・イスラエル [『増補版 ガザとは何か』](https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10154245.html) 岡真理 「ガザでなぜこんなことが起きているのか」というがく然とするような疑問を持った方は、まずはこれを。 [『なぜガザは戦場になるのか』](https://www.wani.co.jp/event.php?id=8060)高橋和夫 イスラエルのガザ地区への攻撃、その背景と歴史を解説する。 --- ### トルコ [『トルコ現代史』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2017/01/102415.html) 今井宏平 オスマントルコ帝国崩壊から現代まで、すぐれた概説書。 [『トルコ 建国一〇〇年の自画像』](https://www.iwanami.co.jp/book/b629855.html) 内藤正典 トルコ史を専門とする内藤先生の一冊。こちらもおすすめ。 [『オスマン帝国』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2018/12/102518.html) 小笠原弘幸 オスマントルコ帝国の多民族共存の歴史を知るにはこの一冊を。 --- ### イラク・シリア [『イスラム国』](https://www.shueisha-int.co.jp/publish/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%9B%BD)アブドルバーリ・アトワーン シリア・イラク地域に建国された「イスラム国」とはなんだったのか。すぐれた歴史書。 [『イスラーム国の衝撃』](https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610136) 池内恵 イスラーム国のすぐれた概説書。彼らの目的が「カリフ制再興」であったこと、いったい幾人の日本人が知っているだろうか。 [『イスラム国の野望』](https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344983700/) 高橋和夫 --- ### サウジアラビア [『サウジアラビア』](https://www.chuko.co.jp/shinsho/2021/11/102670.html) 高尾賢一郎 1744年に誕生したサウジアラビアを、よく国名を聞く割に私たちは知らない。ワッハーブ主義を取り、メッカを擁する大国への入門書。 --- ### アフガニスタン [『タリバン 復権の真実』](https://www.bestsellers.co.jp/books/monograph/%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3-%E5%BE%A9%E6%A8%A9%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F) 中田考 アフガニスタンが「中東」かと言われると否だが、中東を知りたければタリバン運動の歴史は押さえておく必要がある。タリバンへの最適の入門書。 [『宗教地政学で読み解くタリバン復権と世界再編』](https://www.bestsellers.co.jp/books/library/%E5%AE%97%E6%95%99%E5%9C%B0%E6%94%BF%E5%AD%A6%E3%81%A7%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%A7%A3%E3%81%8F%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%B3%E5%BE%A9%E6%A8%A9%E3%81%A8%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%86%8D%E7%B7%A8)中田考 上記『タリバン 復権の真実』に続いて、2024年までのアフガニスタンを概観する。 [『破綻の戦略』](https://www.hakusuisha.co.jp/book/b591444.html) 髙橋博史 アフガニスタンに元大使として駐在した髙橋氏の描くアフガニスタン史。