<p align="right"><span class="small-text">公開日: 2025-6-25<br>更新日: 2025-10-8
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# 登山遭難「啓発系」動画についての注意喚起
子どもの頃に大好きだった山歩きを再開して1年ほどが経った。
現代はYouTubeでもたくさん役立つチャンネルがあるので、情報収集してきた。役に立つネットメディアは[記事にまとめて](https://oryzivora.page/%E6%AD%A9%E3%81%8F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-3be71b4ad646)もいる。
同時に、YouTubeで登山系動画を検索すると、妙な動画がたくさん出てくることも知っていた。
遭難者を侮蔑するような煽り文を掲載した扇情的なサムネイルの動画たちを、「なんだろう、これ」と視聴したこともある。
そのようなある動画では、現在も行方不明になっている遭難者の山行を再現してた。遭難者が山の中で食事を取り「あったかいものはおいしいな」とコメントしており、私の頭の中は疑問符でいっぱいになった。それ、なんで分かるのか?
下記の参考動画で説明されているように、また山岳ライターとして多くの遭難事件を取材されてきた羽根田治氏が指摘されているように、それら動画の内容の多くは剽窃であり、合理的な根拠がないものだ。
最近、私が周囲の人に「今はよく山登りしてるんですよ」と話すと「YouTubeの遭難動画よく見るよ」「危ないから気をつけてね」というコメントが返ってきたことが複数回ある理由が、やっとわかった。
利益目的の扇情的・侮蔑的な遭難「啓発」動画が横行し、少なからずの方々に影響を与えてしまっているのだ。
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このブログでは、山登りに関する記事をいくつか公開している。
私のように35歳を過ぎてからでも、かつて好きだったことにもう一度チャレンジする人もいるし、その方法論もたくさんあるのだ、ということを知ってもらえると、読者の役にも立つと考えているからだ。
しかし、人の可能性や尊厳を毀損しお金を稼ぐようなネットメディアがあるのも事実である。
山歩きは危険と隣り合わせなのは厳然たる事実だ。私も危ない思いをしたことは、恥ずかしながらある。
しかし、それら危険やリスクを学び、備え、冷静に対応し、登山者同志で助け合うことが文化として蓄積され、その上で山の楽しさや崇高さを享受するのが登山文化なのだ。
そんなことも知ってもらえると嬉しいので、今後もぽつぽつと山歩き記事を書いてゆくつもりである。
### 参考資料
TAKEMOVIE 「[初心者に嘘をばら撒いて煽りサムネを量産している『遭難啓発系チャンネル』が登山文化を劣化させそうでやばい件](https://www.youtube.com/watch?v=OAbWEwXs6GA)」
羽根田治 「[遭難事故を扱ったYouTube動画が今、ヒドいことに](https://sangakujro.com/%E3%82%AA%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%81%AE%E9%81%AD%E9%9B%A3%E3%81%AB%E9%81%AD%E3%81%86%E5%89%8D%E3%81%AB%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E9%81%AD%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%EF%BD%9C-12/)」
森山憲一 「[YouTubeの遭難チャンネルが最悪だ](https://www.moriyamakenichi.com/2024/04/youtube.html)」「[故人を冒涜する『遭難系YouTube』が人気 登山ライターの怒りと警鐘](https://www.dailyshincho.jp/article/2024/04160601/?all=1)」